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本当のお盆とは 5

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 閉目して静かに世相を観ずれば、餓鬼界はなにも死んでからだけにあるものではありません。

貪欲邪見の悪業によって逆さ吊りで苦しんでいるのは、財護や目連の母親だけでしょうか。

大分前のことですが、富山県に住む一人暮しの老人が、物欲にこり固まって金を貯め込んでいました。

電気代を節約するのに夜はランプを使い、出費のかさむ付き合いは、ほとんどしなかった。

唯一の楽しみは、毎日、昼の日中から雨戸を閉め切り、千円札を並べてながめる事でした。

その日もいつものように千円札を部屋中に敷き詰めながら後ずさりしていました。

夢中だったのでしょう。

後に階段が迫っていることに気付かず、転げ落ちました。

二年後に白骨死体が発見され、二階には主なき札束が山と積まれてあったといいます。

亡びゆく物質に執着し、亡びゆく肉体を忘れていたこの老人の餓鬼道の生活を笑える者がいるでしょうか。

食費を削り、医療費を削り、月々の夫の小遣いまで削って住宅購入資金をため込んでいるのは、一生を家の為に飢え苦しむ無財餓鬼です。

有り余る高級呉服をたんすの肥しにしながらも、尚買いあさり、一生に一度も腕を通さずに死んでゆくのは有財餓鬼です。

いずれも限りある命で限りない欲を満たそうとし、無ければ無いで欲しい欲しいと、有れば有るでまだ欲しいまだ欲しいと苦しみ続ける哀れな餓鬼です。



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その他 | 08:57:19 | Trackback(0) | Comments(0)
本当のお盆とは 5

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 我未だ食物も飲物も知らず、
 物惜しみする人は亡び、
 亡ぶ者は全て物惜しみする人なり。
 我れ前世には物惜しみなりき。
 多くの財宝を持ちながら、
 布施することなかりき。
 施物はありしも、己が庇護所を作ることなかりき。



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本当のお盆とは 4

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では、どのような人が逆さに吊されて苦しんでいるのでしょうか。

餓鬼事経に財護と呼ばれる餓鬼が出てきます。

この男の前世は大金持の商人であったが、
生来の欲張りの為、人に施すことを一切しませんでした。

物乞いの姿を見るのもいやだというので戸はいつも閉め切り、暗い部屋の中で財宝をながめることを生き甲斐としていた。

ある日、大地震が起き、人々は安全な所へ非難したが、財護だけは戸を閉め切っていた為に逃げ遅れ、財宝に埋もれて死んでしまいました。

その愚かな一生を餓鬼界に堕ちて初めて懺悔し、しみじみとつぶやきました。



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その他 | 20:14:26 | Trackback(0) | Comments(0)
本当のお盆とは 3

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釈尊は
「何時の孝心は誠に尊い。
母を救うには百味の飲食、五味などを、来る7月15日に集る大徳衆僧に供養せよ。」
と仰せられました。

目連がその通りにすると、たちまちにして母は餓鬼界から天上界に生れました。

この話が我国古来の祖先崇拝の信仰と結びついて、今日的な先祖供養の行事となったのです。

ぼんという言葉は。詳しくは于蘭盆(うらぼん)といい、梵語ウランバナを漢字にあてたのです。

倒懸と漢訳し、逆さに吊されて苦しんでいる者という意味になります。

したがって、おぼんとは、餓鬼界におち逆さに吊されて苦しんでいる者を救う日なのです。



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その他 | 22:31:53 | Trackback(0) | Comments(0)
本当のお盆とは 2

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釈迦十大弟子の中でも神通力第一の目連が、天眼通を以って六道をうかがうと、亡き母が餓鬼界に堕ち、逆さに吊されて苦しんでいるのが見えた。

龍樹菩薩の大智度論には、
「餓鬼の腹は山谷の如く、咽は針の如し。
唯黒皮と筋と骨なり。
無数百歳飲食の名を聞かず、糞、涕唾、膿血、洗器の遺余を食す」
とありますが、まさに皮骨連立見るも傷ましい姿をして飢えて泣いていました。

驚いた目連は、白い飯と清水を銀の鉢に盛って母に差し出しました。
母が受け取って口に運ぼうとすると、火の塊となって食べられません。

とても自分の力で救うことができないと知った目連は、急ぎ祇園精舎におられる釈尊に助けを求めた。



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その他 | 18:09:54 | Trackback(0) | Comments(0)
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